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2018年03月18日（日）

【シェイプ・オブ・ウォーター・概要】

　『シェイプ・オブ・ウォーター』は、2017年に公開されたアメリカの映画です。米ソ冷戦下にある1960年代のアメリカを舞台にして、とある研究所で清掃員として働くひとりの女性が、研究対象となっていた不思議な生き物と心を通わせていく姿を描いたファンタジー・ロマンスです。この作品は、去る3月4日に開かれた第90回アカデミー賞で作品賞他４部門での受賞を果たし、他にもヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞に輝いています。

【シェイプ・オブ・ウォーター・あらすじ】

　冷戦下にある1960年代のアメリカ。ワシントンD.Cの北部に位置するメリーランド州最大の都市ボルチモアのある研究所では、アメリカ政府のよって、とある研究が極秘に行われていた。

　この研究所の清掃員として働くエルザ・エスポジート（サリー・ホーキンス）は、幼いころに声帯を損傷し、まったく声を発することができなかった。

　このため、彼女は周囲の人々となかなか打ち解けずにいたが、隣人である初老の売れない画家のジャイルズ（リチャード・ジェンキンス）や同僚の黒人女性ゼルダ（オクタヴィア・スペンサー）とは、手話で意思の疎通をすることができ、お互いに助け合いながら毎日を過ごしていた。

　そんなある晩、エルザがいつものように研究所内の掃除をしていると、何者かが緑の液体の入った水槽の内側からケースを叩いていたのを目撃する。彼女が覗き込むと、水槽の中には、魚でもない人間でもない何かがいた。

　アメリカ政府は、南アメリカのとある川で発見した魚人のアセット（ダグ・ジョーンズ）をエルザの働く研究所で管理していたのだ。

　好奇心旺盛なエルザは、すぐにアセットに興味を抱くようになる。アセットが食べるであろうと、ゆで卵を水槽の淵へ置いてみたり、水槽のそばで音楽を流してみたり、手話をしてみたり、様々な方法でアセットとコミュニケーションを取ろうとしていた。

　一方、当初、警戒していたアセットであったが、しだいにエルザに対し心を開くようになっていった。

　アセットがエルザの手話を覚えるようになると、ふたりは、みるみる親しい仲になっていき、互いに信頼関係を築いていった。水槽のガラスに隔たれていたものの、やがて二人は恋人と過ごしているかのように楽しい時間を過ごしていた。

　ところが、二人が楽しく過ごしている裏では、アメリカ政府によって、アセットの生態を詳しく知るために、彼の解剖計画が進んでいた。

　そこで、研究責任者であるストリックランド（マイケル・シャノン）は、アセットを安楽死させた上で、解剖することを決定する。

　ところが、エルザは、ストリックランドが研究員のロバート（マイケル・スタールバーグ）に対し、アセットの解剖の一件を伝えているところを、偶然、聞いてしまう。

　すると、彼女は、アセットを助けるため、驚くべき行動を取ることに…。